Q | 小泉八雲について小泉八雲の怪談話に惹かれて、今では彼の本を制覇しようと頑張っています。怪談話の多くは島根県が舞台となってますよね。特に松江が。彼が松江に来たからこそ良きパートナーに出逢えたのは分かります。しかし、なぜ彼は松江に行こうと、住もうと決めたのか、松江の何に(あるいはどこに)惹かれたのか、正直気になってます。たぶん調べればわかるとは思いますが、夏休みも終わってしまい今ほど本も読めなくなるので、よろしくお願いします。 |
A | まず、日本に来たいきさつとして、当時住んでいたニューオリンズで開催されていた万博で東洋の神秘さに興味をもち、そこで外務省の服部一三と知り合う。その後、当時勤めていた雑誌社から日本の取材に行く事になるが、その途中で、雑誌社との契約が破棄になり、服部一三に松江の学校で英語教師を探してると言う話を貰い松江に行く事に。松江に来たハーンは昔のままの日本が残ってる松江にすごく惹かれました。これは「神々の国の首都」というハーンの本に詳しくかかれています。朝はお寺の鐘の音からはじまり、人々の生活の音が聴こえる。木造の橋を下駄で渡る「カラコロ」という音。宍道湖にかかる朝もや。そして、なにより「古事記」にも興味を持ち、神社などもまわっていたそうです。その後、あまりの松江の寒さに耐えきれなくて1年3ヶ月で松江を去ったと言われてます。そして、熊本に行くも、そこの学校の人とウマがあわず、神戸、東京と移り住みました。再び松江を訪れることがありましたが、その頃には松江も近代化が進みハーンがいたころの松江とは違っていてがっかりしたそうです。ハーンの来た当時の松江には、日本でも消えつつあった昔の日本が残っていたのです。ハーンにとってはこの「昔の日本」がとても神秘的に見えていたのでしょう。日本では「怪談」を書いた事で有名ですが、海外では日本を紹介した人として有名です。松江では綴りの読み間違えから「ヘルン」と呼ばれてました。昔、NHKで放送された「日本の面影」というハーンのドラマがありました。島根ではこれを再放送されてて、大体こんな話でした。まさに、ハーンは松江に昔の「日本の面影」を見てたのかもしれませんね。 |